琴音Side

?「琴音。起きなさい。」

  (ここは?ここはどこ!?)

琴「んんっ!んんんんん!?」

?「ここかい?ここは、城だよ。真っ白なお城の中。君は今、この瞬間から、僕の為に、歌うんだよ。」

琴「んん!?んんん!?」
 (誰!?嫌よ!?)

?「僕は、君のマスター。君の主人。君の、夫となる人間だよ。名前は、君も知っているだろう。」

奴は顔を見せた。それは、お馴染み。私達の担任。佐川先生だった。

佐「もっとも。佐川なんて、偽名だがな。本当の名はな。夕凪義優。そう。君の、育ての父。」

奴は、私の父だった。いや、私を、監禁した、張本人だった。