万里ちゃんは屋上に居た。

琴「万里ちゃん。私。何かしたかな?」

ドキドキしながら切り出した。けれど、私の声は万里ちゃんに届く事はない。

万里ちゃんは音楽を聞きながら、泣いていたから。

私は、何も言わずそっと近づいて、万里ちゃんを抱きしめた。

琴「万里ちゃん。私は、万里ちゃんが大好き。何かあったら言ってほしい。」

万「琴音。ごめんね。琴音のこと羨ましくて。歌だって上手くて、運動神経だっていい。頭も良いから。ごめん。本当に、ごめん。」

琴「ううん。全部私のせいなんだよね。でも、万里ちゃんの方が凄いよ。ちゃんと自信持たないと。ね。」

万「うん。ありがとう!もう大丈夫。」

私達は、教室にもどった。