龍神side

俺は生まれてすぐに両親に見放された。

そして施設。夕日の丘学院での生活が始まった。俺は感情は捨てていた。泣かないし、笑わない子どもだった。

3才の時、コイツらにあったんだ。万里は3才の時。優磨は4才の時。皆笑わない子どもだった。だけど、少なくとも俺はこいつらと居るときは、心から楽しかった。
だから、初めて笑いたいと思ったし、初めて、コイツらとずっといたいと思った。

だけど、5才の頃。俺らは同時に、違う里親に引き取られた。俺は、里親に愛されなかった。いや。ある意味愛されたのかもしれないな。勉強や家事を教えてくれたのは里親だしな。でもそんな縛られた生活ばっかりしていた。

そんなとき、祖父と名載る人と出逢い、音と出会ったんだ。初めは音を並べるだけだった。だけど段々、音にリズムがついて、歌詞もついて、いつの間にか、作曲家RYU になっていたんだ。

それから、この学校に入学すると同時に、里親と縁を切った。正確には、俺から一方的に離れただけだけどな。今は祖父に面倒見てもらってるよ。 

そしてコイツらと再会して、俺は笑えるようになった。

そして…いやいい。

龍神sideend