voice~私の声~

………………気まずい。

万「ね、ねぇ。まだ来ないのかしら。ここ、神澤家であってるわよね。」

龍「あ、あぁ。あってるはずだ。」

優「おっそいなー。」

琴「きっと忙しいんだよ。しかもここ、懐かしい感じがするよ。」

龍「そうか。ならここがお前の家だな。」

そう言って彼は優しく私の頭を撫でた。

トントントン。

梨「失礼します。ご主人様と奥様をお連れしましたので開けさせていただきます。」

カラカラ。
いよいよか。私は、ぎゅっと繋いだ手を握った。