O♡L

「あのクールな五十嵐課長が、あんなに取り乱してたもん。だれかに聞かれたらマズイのに、完全に職場ってこと忘れてたみたいだね」


なにも言えない…。

そうさせてしまったのは、あたしなんだから。


「…でも。べつにだれかに聞かれても、大して困らなかったと思います」

「どうして?」

「だって…、あたしたち……」


一瞬、言葉に詰まる。

でもそれをゴクンと呑み込む。