O♡L

自分の仕事ことで精一杯で、お互いを支え合う余裕すらなかった。


そして、堤課長が日本を離れてから一度も連絡を取り合えないまま…。

2人は、自然消滅という形であっけなく別れた。



あたしがまだ学生で、京和証券株式会社とはまったく縁もない頃、そんな壮大なストーリーがあったとは知らなかった。


「自然消滅なんかで、…逞さんに未練はなかったんですか?」

「未練か…。そんなこと思う余裕もなかったな」