栞は栞で、…颯斗、と話せたことで嬉しいのか舞い上がっちゃってるし…


「そっか、じゃあまたな?莉奈」


「え?…う、うん。じゃあ…ね。」


少しだけ目を見て手を振ったけど…やっぱり目を合わせられない。


ダメだ…。

だって、あたし1年くらい男の人と喋ったりしてないんだもの。


それに今さらprinceの神崎颯斗なんだ…って思えてきちゃって…


「莉奈ったら緊張しすぎでしょ。」

「…う、うるさいっ!」