ーあれから1年半後。
「もう、明日卒業式だよー…」
「莉奈ってば泣くの早いよ〜!」
明日が卒業式だということで泣いているあたしを、紗羽がよしよしってしてくれる。
でもそういう紗羽だって涙目だし、優花だって、栞だって、もう泣きそうな顔してる。
あたしはもう高校3年生になり、皆の進路は決定していて、これから皆バラバラになる。
栞は、小さい頃からの保育士という夢を叶えるために、幼児保育のことが学べる専門学校に行く。
優花は、アパレルショップの店長さんになるのが夢らしく、アパレルショップに就職が決まってる。
紗羽は、お母さんが看護師さんということもあって、看護師になるために大学に進む。
あたしは…