「うん、実はね。嬉しかったよ、颯斗の言葉。」

「なんだよ、おまえ…」


少し照れた顔であたしから目を外す。

あたしを屋上に初めて連れてきて、チケットを渡してきた時と同じ顔。


あれからもうすぐ1年経つんだよね…

たった1年だよ。

颯斗はこれからどのくらいアメリカに行くのだろうか。

いつ行くのだろうか。

何も分からない。


でもね、今は何も考えずに颯斗と2人でいて、幸せな時間を過ごしたいの。