ふぅーと息を吐く颯斗。

そんな姿もかっこ良くて、こんな人とあたしは付き合ってたんだって今さら実感する。


「俺ね、」

「アメリカに行くんでしょ?」


颯斗の言葉を遮って、あたしから言った。

ちゃんと思ってることを言わなきゃ…


「なんで、それ、」

「噂で聞いたの。
あのね、あたしね、颯斗が…好き。
あたしから別れようって言ったけど、やっぱり好きなの。大好きなの。
颯斗がアメリカに行くとしても、好きな気持ちは変わらないから…」


ふぅ…

言えた……