バン! 勢いよく走って、勢いよく屋上の扉を開けた。 と、同時に振り返る颯斗。 颯斗はいつもお弁当を食べていたベンチに座っていた。 「莉奈…」 「颯斗、あのね、あたし…っ、」 颯斗に近付いて、ちゃんと思ってることを伝えようとしたら、視界が突然暗くなった。 「ごめん。ごめん…莉奈、ごめん。」 あたしは颯斗に抱きしめられてた。 「俺、莉奈と別れたくねぇよ。でも、もう無理なんだ。それを伝えるために今日学校に来たんだ。」