「莉奈、颯斗くんと……っ」

「いや、ううん。」


栞が言う言葉が、なんとなく分かってしまって…

首を振って否定した。


“より戻すの?”って言おうとしたんじゃないかな…


あたしは、颯斗とより戻さないよ。


愛しています…それはあたしも同じだよ?


それに、あんなのをあそこで言うなんて、絶対に社長さんとか色んな人から怒られちゃうのに、言ったなんて…

すごい勇気がいることだよね。


でも、やっぱりだめだよ…

颯斗とは付き合えない。


あたしがあそこで聞いてること、颯斗は知らないよね?

なら大丈夫だよ…ね…