「莉奈は、まだ颯斗くんのこと好き?会いたい?莉奈って言って颯斗くんに抱きしめてもらいたい?」
…当たり前じゃん。
でも、
でもあたしと颯斗の住む世界は違うの。
神様、ごめんなさい。
今だけ嘘をつかせてください…
「好き、だよ。でも、会いたいとは思わないし、抱きしめてもらいたいとも思わない。」
「……そっか。
じゃあは、今日は学校サボろ!!
あ、あと、お昼からどこかでイベントあるみたいだから…それに行こっ!」
「…え、?」
「いいでしょ?」
「う、うん。」
あたしは栞が何を考えてるかというのも考えずに、うんと返事をしてしまった。
今日が何の日かというのも、考えずに。