「…栞っ、どうしよう…っ。」


体がものすごく震えてて、怖い。


「…大丈夫!莉奈、ちゃんと自分の気持ちを強く持つんだよ。ほら、早く行かないと。」

「……っ、うん。」


しっかりと栞が目を見て言ってきたから、少し体の震えが治まった。

そして、栞に立たされて…背中を押されて…廊下まで歩いて行った。

クラスの人は仁があたしを呼んだことに驚いて、あたしの同じ中学だった人達はなにか心配そうに見てる。

そうして、教室を出て廊下にいる仁と約2年ぶりに再会した。