あたしと同じ中学だった人達は、仁とあたしの過去を誰も話そうとはしない。
なのに、優花が知ってるって…やっぱり優花はすごい。
どこでその情報を手に入れたのかは話してはくれないんだけどね。
「莉奈、優花。お弁当食べよー!」
栞と紗羽があたし達の席まで来てくれた。
もうあっという間にお昼休みになった。
いつもは颯斗と食べてるお弁当だけど、颯斗は昨日からアメリカの方で映画を撮ってるから、栞達と昨日から食べてる。
「うん!食べよ食べよ!」
「今日もまた莉奈は手作り?やっぱり、莉奈はすごいや。」
優花と紗羽が話してる。
「一ノ瀬さん。」
“そんなことないよ!”って否定しながら楽しく話してたら、木下さんが話し掛けてきた。