「莉奈、ちょっと行こ。3時限目サボるけどいいよね?」
「うん。」
もう授業をサボるかサボらないとか今ははっきり言ってどうでもいい。
それから屋上に着いて、いつもは颯斗と座るベンチに栞と座る。
「あたしもすっごくびっくりしたの。あたしの後ろの席の風華ちゃんが、ずっと前から仁くんのファンだったらしくて…それで、A組に転入してきたことを1時限目が終わってから話してたのを聞いて。」
風華ちゃんこと高崎風華‐タカサキ フウカちゃんっていうのはあたしのクラスのアイドルやモデルとかに特にミーハーな子。
「〝 まさか仁くんが日本に帰ってきて園城に来るとは思わなかった~ 〟って言うもんだから、まさかと思って…詳しく聞いたの。そしたら…っ、」
「…栞、落ち着いてで…いいから。」
栞の声がすごく震えてて、泣きそうな顔もしてるから…そう声をかけた。
……怖い。
それ以上、栞に口を開いて欲しくない。
だからそう声をかけたのかもしれない。

