席替えをしたあたしは、また窓際の席になった。

そして前の席の人は今振り返ってきた優花になったの。


「いや!絶対今、颯斗くんのこと考えてたでしょ?」

「か、考えてないよっ!!」


考えてたから図星だけど、そんな素直になれるわけがないわけで…


「もー、莉奈ってぜんっぜん素直じゃないんだから……あ!颯斗くんだ!!」


突然優花が廊下を見てそんなことを叫び出すから…

さっきまで否定してたあたしだけど、「え!?颯斗?」ってすぐに廊下を見る。


「あはは、莉奈ー。颯斗くんが“いる”とは言ってないじゃん!颯斗くんのポスターがあったからだよ?」