少し暗くなってきたから公園を出て帰ってきたあたし達。
電車乗って地元の駅に着いて、家まで送って行ってくれると言ってくれたけど、家に帰った時のことを考えて断った。
少し颯斗とばいばいして離れたから、後ろを少し振り返ってみる。
「…まだいるっ」
まだばいばいした場所に颯斗がいる。
大きく颯斗に向かって手を振ってみると…
ちょっと離れてちょっと小さくなった颯斗が少しだけばいばいってしてくれた。
いつもはいじわるで俺様な颯斗だけど、こういうちょっとした所で優しくなるとこがいいんだよね。
今日も、寒いって言ってないのにすぐに気付いて上着をあたしに着せてくれて…
こういう所がやっぱり好きなの。
なんかあたし、記念日だからかな?
ちょっと素直になってるよねっ。