そしてそれから近くの公園に行って、ベンチに座って2人でずっと話してた。
いつも屋上で話してるみたいにベンチに座ってた。
夕方になるまで、ずーっと座って。
昼ご飯を食べるために少しだけ近くのスーパーに寄ったりはしたけどね。
「ほんとにここでいいのか?」
「うん。家まで来ちゃったらママとお姉ちゃんが騒ぎ出すと危ないし…」
「騒ぎ出すのか?」
「うん…だって、ママとお姉ちゃんprinceの大ファンだから。」
「…そうだったのか!?お前、そういうことはもっと早く言えって。」
「え!いや、それは絶対無理だよ!ママとお姉ちゃんがどんだけprinceが大好きか分からないからそんなこと言えるんだよー?」
「そうかそうか。」
「うん、そうなの。じゃあ…今日はありがとうね。ばいばい!」
「ん。じゃあな。気をつけて帰れよ!」
“うん”とだけ頷いて帰る。