「てか莉奈、友達が迎えに来るの10時だったよね?もう10時だよ。」
お姉ちゃんにそう言われて壁に掛けられているアンティーク系の時計に目を向ける。
「あ!ほんとだ。颯斗まだかなー…」
「颯斗?」
「莉奈の友達って颯斗っていうの?」
お姉ちゃんとママがポカンとあたしを見つめてくる。
…はっ!
さっき自分が自分で発した言葉を思い返して今初めて気付いた。
颯斗って、絶対男の人って分かっちゃうよね…
princeの颯斗くんってのは気付かないとは思うけど。
ピーンポーン
あ、颯斗が来た。
さっきのあたしを問い詰めてくるような2人の雰囲気から逃げるようにして2階に上がって行った。
そして「行ってきます!!」って言ってすぐに家を出て行った。

