小指の糸のゆくえ

ドンッッッッ。

「っ、」


「おい、クソ女。なに俺にぶつかってやがる。土下座しろよ、おい。」



「す、すいません。」



「チッ、近寄んじゃねーよ。」



「ーーーっ、、な、んで? なんで、私、なの?」




神様は不公平だ。


なんで、私がこんな目に合わなきゃいけないの?

きっと、原因はただ一つなんだけどね。



「私が、口ベタだから。」



自分で言って自分で凹むよ。。



「昔は、、こんなんじゃなかったのになぁ〜」



そう言いながら私は図書室に向かった。



柳沢 恋歌【やなぎざわ れんか】


静かに高校生活をしていきます。。




「れ、ん、かーーーっっっ!!!」



「あ、ほのん。どうだった?」



「おかげさまで!!良くなったよ~!なんで!?なんで恋歌って恋愛経験なさそーなのにそんなにアドバうまいの!?」



「あはは〜、昔のこと、、ね。」




「なにそれー!意味わかんない!」




親友の杉浦 穂乃 【すぎうら ほの】の恋愛相談に乗ってた。


女の子とはフツーに話せるんだけど、男の子だと、ムリ。


女の子ともこの見た目のせいで関わってくれないけどね。


ただ一人、穂乃を除いては。




「ほのん、いつもありがとね。」



「なにを改まって!別にうちは恋歌のことが好きだからこうして一緒にいるんじゃない!気にしないのー!」



「うん、ほんとありがと。」



「どーいたしまして~」

ほんとにほのんがいてくれて助かったよ。



「やば、そろそろ約束の時間じゃん!じゃーね、恋歌! 素敵な昼休みを過ごしてね~!」




「そっちのほーこそ!」




ほのんは、彼氏の元へと走っていった。



リア充。


私には程遠いなぁ。