それにしても… 白黒で
建物はすべて廃墟。
…とても寂しいところだと感じた。
ゼロと私は 紙や石がぱらぱら落ちているコンクリートを歩いた。
白と黒だがちゃんと道だ。
「…。ここだよ …!!」
淡々と歩いていたゼロが止まる。
そこにはさっきまで見てきたビルとは比べものにならない
とてつもなく 高いビル。
だがそこも廃墟には違いない。
所々 燃えたようなとこもあるし…
大丈夫か…?
「えっと、ここがなんなの?」
「とりあえずここに連れて来たかったんだよねー! 紹介するよっ!…ついてきて !」
ゼロはまるで色のある世界をみるような笑顔を浮かべた。
出会ったばかりだが 初めて本当の笑顔を見た気がする。
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