PM 17:40
ふと気づくと辺りは暗い。
寝てしまった…?ようだ。
今の季節は秋。
そういえばこの時間になるともう暗い。
「 …? あれ…?」
そこでわたしはひとつ、疑問が生じる。
なぜこの時間まで私は教室に居なかったのに誰も探しに来ていない?
先生とか…こう…問題にはなってないか?…
(まあどうせ謝ればいいんだが…)
そして天井に近い窓から風が吹き抜ける。
気づくと見覚えのない少年がわたしの後ろに立っていた。
目を疑ったが
見覚えのないはずの顔なのに…
その少年とその背景がデジャヴだった。
その背景は、昔に一度見たことがあるのは間違いない。
そう考えている隙もなく少年は一言。
「 君の居る場所は《ココ》じゃない。 帰っておいでよ、 僕らのとこへ。 」
これが 物語の始まりの一言だった。
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