その男性はやっぱりこうきだった。
私に気づいていたはずなのにこうきは私を見て見ぬふりをして男性と出て行った。
私も何が何だか分からなくてその日はそのまま家路についた。

「みき、こうきに会ってきた。だけどあたしに気づいたはずなのにシカトされたんだけど!あたし絶対話してみせるから」
「頑張ってね!由那なら絶対大丈夫だよ」

そう言ってみきは私の背中を押してくれた。

数日後、仕事が休みと言う事もあって私はこうきに会いに行った。

こうきの会社のフロントのお姉さんに今度は加藤こうきさんを呼んで欲しいと言った。すると、お姉さんはすぐさまこうきに連絡してくれ、呼び出すことに成功した。