和奏さんが学校を辞めてから那雲は、元気を無くし部活を出ない日が続いた。


『心ん中じゃわかってんだ。
あいつも頑張ってるし、俺も頑張らなきゃなってさ』


心配して声を掛けた私に言った言葉。


心の中では理解していても、実際に行動に移すのには時間がかかってしまう。


でも、その那雲を変えたのは言うまでもない。


和奏さんは薄々感じていたのだろう。


敢えて連絡を互いに入れずにいたのかもしれない。