「逹奇、掛かったな〜?」
『…はい?』
「あいつのことはもう好きじゃないよ!」
『…えぇぇぇ!?』
ちょっと…えっ!?
だって先輩さっきまで泣いて…
やばい。
頭の整理がつかない…
「逹奇、付き合おっか!」
『いいんすか!?』
「うん。
逹奇と一緒にいると楽しいんだ」
満面の笑みが俺だけに向けられてる…
明音先輩が…彼女に…
夢みたいだ。
信じられないけど、信じたい。
「ははっ、逹奇あたしの嘘泣きにまんまと引っかかって…」
先輩の肩に顔をうずくめてみる。
良い匂いがする…
先輩の跳ねた髪が頬に当たってくすぐったい…
「逹奇は甘えん坊だなー♪」
あぁ…。
凄い今幸せだ…
-逹奇 side end-