風邪なんてすぐに治る!
だからもう気にしない。
「泣いた和奏さんをほったらかしたなら私は怒ります!」
『真彩ちゃんってほんと優しいね』
「そんな…」
ゆっくり先輩の手が私の手に触れる…
心臓の鼓動がどくどくうるさい…
先輩の顔を見るのが恥ずかしくなり、目を逸らしてしまった。
『真彩ちゃん、ごめんね?
それから、ありがとう…』
「いえ、私は別に何も…」
『うぅん。
真彩ちゃんのお陰でちゃんと話ができた』
優しい先輩の声…
ダメ…
やっぱり見られません。
今さら自分の行動に後悔が募る…
『ねぇ、こっち向いて?』
「…」
ゆっくり視線を先輩の目元に戻す。
真正面は恥ずかしい…
横顔なら見られるのに横顔だけじゃ、足りない自分もいる。
けど慣れない…!
「柊良先輩…恥ずかしいです。」
『ははっ、ほんと正直だなー』
わ、笑った!
それだけで今は十分嬉しい!
先輩に笑顔が戻ったから
『それに、彗でいいからさ』
「えっ!?」
『彗って呼んでよ』
先輩ずるいです…!
その声のトーンは反則です…
頬が一気に熱くなる!
「す、彗…くん」
『もう1回!』
「彗くん」
『うん!それがいい』
先輩の笑顔が眩しいです。
どんどん好きが積もる…

