横顔だけじゃ、足りなくて




次の日から学校へ行っているけれど、先輩と会える日はない。


和奏さんと寄りが戻ってしまったとか!?


それなら会えない理由に合う…




『今日もまた窓見てるね?
最近、日比野さん何かあった?』




お昼休み、窓をずっと眺めていると明石くんが話しかけてきた。


話すのはあの日以来。


那雲によると明石くんは、反射神経が抜群で足が速い!

けど、勉強の方はイマイチらしい…

那雲はライバル意識を抱いているのかな?




「いえ、別に…何も」


『あっやしー!
何なに、片想いの相手とか?』


「はい!?」


『もしかして図星?』




返事のスピードが早すぎてついていけない…


しかも、どうしてバレてしまったんだろう。


顔に出てるとか!?

恥ずかしすぎる…




『俺は別に良いと思うけど?』


「えっ?」




何が!?


普段全く話さない人とは話がよくわからない。


明石くんも窓に目を向けていて、どこか寂しそうな目をしていた。




『俺、好きな人に全然振り向いてもらえないんだよ』


「好きな人…いるんですね」


『まぁね。
俺が年下だから、すっごい相手にされないわけ』



あ〜…


年上が好みなんだ!


女の子と良く話す姿をよく見かけるけど、ちゃんと好きな人はいたんだ。


振り向いてもらえない…

相手にされない…


それでも、好きなんだ。


自分の気持ちに、嘘はつけないもんね。