ブーッブーッ

携帯のアラームがうるさく鳴り始める。



久しぶりに懐かしい夢見たなぁ…
なんてそんなことを考えながら、
とりあえずアラームを切った。



あれからもう10年以上経っていた。


航宇くんはというと、あの日以来、
この町には帰ってきていない。



そうだよね…
あんな昔の約束なんて、覚えてないよね。