年下オオカミ。



「女の子一人がこんな重いもの持ってたら、
大変だよなぁ。 ほら、貸して。」


ひょいっと私が持っていた教材を持ってクラスまで運んでくれた。



「本当にありがとうございました‼ …怪我とかないですか?」

「ははっ、 これくらい余裕だよ。 俺よりも君のほうが怪我してない?
ごめんね、俺らが使う教材なのにうちの担任が押し付けて。」


「いえっ、 むしろ手伝わせてしまってすいませんでした… えっと、」



私は名前を見ようと名札に目をやると
先に私の名前を呼ばれた。


「有紗ちゃんね… 俺は翼。 よろしくな。
今日はお仕事ごくろうさま!」



優しい笑顔で頭をポンポンと撫でられた。



私は男の人に頭を撫でられるのも、こんな風に優しくされるのも初めてで、
一瞬で恋に落ちてしまったのだった。