「翼(つばさ)先輩っ!」
「おはよう。 二人とも、同じクラスになれたか?」
そう言って優しく微笑んでくれたのは、
一つ年上で三年生の翼先輩。
実は私の好きな人でもある。
まだ私が一年生のとき、日直だからという理由で
先生から二年生のクラスに教材を運んでくれと言われていた。
もう… こんな重い荷物一人に押し付けないでよぉ…
フラフラしながら歩いていたとき、
前から来た人にぶつかって階段を踏み外してしまった。
落ちちゃう…‼
ぎゅっと目を瞑った瞬間、
トサッ
あれ… 痛くない…?
「大丈夫?」
後ろを振り返ると、男の人が私を支えてくれていた。

