鬼姫様はお嬢様!?

素直な言葉を口にする。





太陽に照らされてか、佐竹くんの頬は微かに色づいて見えた。








「……お前…えっと」






「き、如月。如月凛風」






「じゃぁ如月…お前が言った通り、ここは女が来る場所じゃねえし、俺はお前を認める気はない。」








う…思いの外、きっぱり言われると刺さるな…。







「ここは県内トップを争う不良校だ。揃ってる連中だってクズばっかり。




学校出りゃ安全だとか、そんなん大間違いだからな。むしろ危険だ。」





「う、うん…」






はい、学校出れば安全圏って思ってました…。








「どっかのお嬢がいつまで持つか知んねーけど…その、気を付けろよ」





「うん…」





ぶっきらぼうな言葉。突き放すような口調。







そっぽを向いた佐竹くんの顔は見えない。







それでも少しだけ、心配してくれてるんだって…それがただ嬉しい。









「あと、お前…」






「ん?」