夜になると人がわんさか溢れるのに、朝はこんなにさみしいものなんだなーなんて思いながら、フラフラと街を歩く。
とりあえず、公園のベンチに座る朱里亜。
昨夜から開いてなかった携帯を見ると、
着信94件
メール受信件数396件
とディスプレイに表示されていた。
どうせ、99%翔平からに決まってる。
そんなの見なくても、もうわかる。
「……………この先、どうしよう…」
ポツリと呟いた。
「はぁ……」
こんな状況になっても死ぬ事すら許されない。
こんなに汚れた体で…長い人生耐えながら生きていかなきゃいけないのだろうか?
生死が隣り合わせといっても過言ではない今の状況…。
それでも、人生を終える選択肢は与えてくれないのか。
悶々と一人考える。
すると、スーツを着たおじさんが朱里亜の目の前に立った。
「お嬢ちゃん、何してるの?」
ニヤニヤとした下品な笑顔が不快なおじさんだった。
「………………」
「さっきからずっとここに座ってるよね。」
「……………」
「君、掲示板に書いてたはるなちゃんでしょ?
ね。おじさんが相手してあげる。」
そう言い、スーツのおじさんは朱里亜の腕をつかんだ。
「はっ?!なんの話?私はるななんて名前じゃないし!!掲示板って何?」
掴まれた腕を振り払い、おじさんを睨みつける。
「え〜?今更キャンセルとか無しだって〜!!!キャンセル不可って言って約束したじゃん。
はるなちゃんが5万円でヤらせてくれるって書き込んでたんだよ?」
「はぁ〜?!!何それ!知らない!!!!」
「しらばっくれないでよ〜!!僕の顔見て嫌になったからって知らないふりするなんてだめだよ!」
そう言い、また朱里亜の腕を引っ張った。
…どう考えても、これって援交。
そう頭が理解すると、体が固まって動けなくなった。
「やめてってば…!!私はるなじゃないから…!!!」
朱里亜は大きな声でそう言う事しか出来なかった。
