「何このひと…凄く不快。気持ち悪。」と思いつつも、断ってさっさと帰ろうと思った。



「いやあー…そういうのはちょっと…」
と、断るのが苦手な朱里亜は控えめに断った。



すると、男性の態度が急変した。



「はぁ!??ふざけんなよ。お前らスカートそんな短くして歩いてるくせに友達になるのくらいもったいぶんなよ!」
と、男性は大声で怒鳴りだした。




急に大きな声を出されたのもびっくりしたし、男性に怒鳴られた事なんてない朱里亜は体が硬直してしまった。


そんな中、男性は続けた。
早口でいろいろな事を叫んでいたけど、言葉がなかなか頭に入ってこなかった。




「…………」
声を出したいのに。
早くそこから動きたいのに。





朱里亜は、何もできなかった。





ただ、泣きそうになるのをこらえ、早く動かなきゃ…と自分に何度も言い聞かせていただけ…。