メンヘラ女。

結局行為が終わるまで朱里亜は泣いて耐えるしかなかった。
殴られたり蹴られた痛み、レイプされた時のことを思い出したフラッシュバック、やりたくもないのに無理矢理される愛のない行為。
これらがすべて重なり朱里亜の心は死んだ。

行為が終わった翔平は
「クソ女!」
とだけ言い残し、ひとりで車で帰っていった。
朱里亜は乱れたぐしゃぐしゃの服装と髪のまましばらく呆然としていた。


「………っ」
顔を上げると星が綺麗でなんだか無性に泣けた。





この日、もう、翔平とはやっていけないと思い別れることを決心した。




もう、翔平とは何があってもうまくやっていけるはずがないから。
今回やっとわかったから。
朱里亜バカだからここまでされないとわからなかったみたい。


「幸せになれると思ったのに……」
ぽつりと夜空につぶやき、朱里亜はタクシーを呼んで遅い帰宅をした。