だけど…翔平と付き合ったのは間違いだった。

翔平は朱里亜にDVを繰り返していた。

仕事がうまくいかない時、
母親がまた借金を作ってきた時、
上の人にボコボコに殴られて帰ってきた時。


そんな時は決まって、朱里亜を殴った。
翔平は体格が良くて、ホストをする前はボクサーの卵だったらしい。
そんな翔平に殴られたら、アザができるなんてもんじゃない。
顔を殴られることもあったけど、顔はたまにしか殴られなかった。顔を殴ると外に出た時にバレるから。
だから周りの人には朱里亜がDVされているなんて誰にも知られていなかった。


DVされる時は体をいつも殴られていた。
吐血するまでお腹を蹴られ殴られ。
下半身も蹴られてアザだらけ。腫れ上がってジーンズが入らなくなるほどになったこともあった。


顔を殴った時や、骨折したのか?というレベルの時は、朱里亜の事を監禁した。
監禁されている間はご飯もロクに食べさせてもらえず、ただ翔平の肉便器にさせられていただけ。
翔平が抱きたい時に抱くだけ。ただ痛いだけの行為には、愛なんてこれっぽっちもなくて玩具みたいに扱われるだけだった…。
そして、翔平が仕事に行く前に椅子に縛り付けられ身動きが取れない状態にされ、翔平の帰りを待っていた。
縛り付けられて身動きが取れない為トイレに行くこともできず、ただただ苦痛の時間だった。
一緒にいる時も、翔平が機嫌のいい時じゃないとトイレにもスムーズに行かせてくれない。
「トイレに行きたいなら土下座して頼め」と言われ、土下座をさせられ気が済むまで頭を踏み潰され…
それらを耐えれてやっとトイレに行かせてもらえる。




監禁されている時はそんな生活だった。