ある時、悠斗君と朱里亜は遊ぶことになった。悠斗君の友達の康太君と三人で。
悠斗君とは毎日連絡を取る日々が続いたけど、なかなか会う事はなくただメールと電話を繰り返すだけの日々だった。
悠斗君の事を好きになっていたけど、やっぱりSNSで出会ったから心のどこかで少し警戒していたのかもしれない。
もしかしたら悠斗君も同じ気持ちだったかもしれないけど…。
だから二人じゃない事がなんとなくホッとした。

友達の康太君の事は連絡している時によく会話に出てきていたから存在は知っていたけどどんな人かわからなかったから会うまでは凄く警戒した。




だけどいざ会ってみたら悠斗君は何も変わらなかったし、康太君も凄く優しくて二人とも凄く面白くて。
たくさん笑わせてくれた。
人見知りする朱里亜もこの二人にはあまり緊張しなかった。
「初対面の二人なのに、全然怖くない男の子っていうのも珍しいよなー」なんて思いながら遊んだ。


ご飯に行ったり、ファーストフードで休憩したり、カラオケ行ったり。
なんでもない普通のことしかしてないけど、悠斗君と康太君と過ごす時間は居心地が良くて本当に楽しかったんだ。
過去のトラウマも忘れられた。
何にも考えなくていい時間だった。