悠斗君とはSNSで知り合った。
たまたま同じ趣味で、たくさん趣味の話をしているうちに仲良くなっていった。
毎日メールして、たまに電話して。
悠斗君はどんな相談でも聞いてくれた。そして、的確なアドバイスをくれるし何より朱里亜の味方でいてくれてた安心感があった。
この時の朱里亜の一番の幸せは悠斗君との電話だった。
悠斗君の声はとても優しくて、癒された。
元気がない時は絶対に気づいてくれる。そんな時はいつもよりテンションをあげて朱里亜の事を笑わせてくれる。
「元気ないじゃん!」なんて言わずに笑わせてくれる…そんなさりげない優しさを向けてくれる悠斗君にどんどん惹かれていくのを感じていた。
朱里亜が悠斗君を好きになるのには時間はいらなかった。


いろんな男の子と連絡を取って遊んだりしたけど、こんなにも連絡とる事すら楽しくてにやけてしまう事は初めてだった。


お互い学生だったから、今日は学校でこんな事があったよー!なんて話をしたり、他愛ない会話だけど連絡が来るだけでとても嬉しかった…。



レイプ事件があってから男の人に対して本気で好きになれなかった朱里亜。
悠斗君は朱里亜にまた人を好きになる事を教えてくれた。