あれから二年の時が流れて、朱里亜は短大に進学していた。
短大は高校とは違う楽しさがあった。

サークル、コンパ、クラブ…。
どれも高校生の時じゃできなかった事。そんな今までとは違う楽しさが凄く刺激的だった。




あのレイプ事件があってから朱里亜は男の子との接触を避けていたが、短大に入ってから何故か急に、いつまでも過去に縛られている自分が恥ずかしくなって男の子ととも普通に遊ぶ様になった。


勿論トラウマは未だに消えない。
だから警戒はして男と会うものの、優しい男の子ばかりだったから少しずつ恐怖が薄れていっていた。

「このまま普通に恋愛して、また誰かを好きになれて幸せになれたらいいなぁ…」
なんて客観的に自分の事を見てた。




新たに知り合った男友達は勿論嫌な性格の人もいたけど、辛い時相談に乗ってくれたりした人もたくさんいたし、中には信頼できる人もいた。
「そんな風にまた思える人に出会えた自分が幸せものだから。」と、少しずつだけど思えてる様になった。


その中でも、朱里亜が特に信頼していた男友達は3個上の悠斗君。