しばしの休憩時間をはさみ、2コマ目。 こない 渡がこねー いらいらいらいら あーなんなんだよ 待ちきれなくて、教室から出てロビーに出る そこには不安な顔をした塾長の姿。 「あの塾長、渡さんまだこないんですか?」 「それがさー親はもう家を出たって言うんですよ。もうそろそろ着くはずなんですけどねー。昨日もそれで来なかったんですよ。よっぽど塾がいやなんですかねー」 俺は、自然とはあっとため息をついた。 万が一のことを考えると気持ちが落ち着かない。