後ろから足音が聞こえる。
もっと速く歩くと、それに合わせて足音が早くなる。
後ろを覗くと二人組の男がついてきていた。
二人から逃げるために走りだした、男たちも走りだす。
体力がないから、もう息苦しくなってきた。
「っぅ。」
いきなり走ったから、横腹が痛い。
しばらくして追うのを諦めたようなので、近くの路地裏に座り込んだ。
息を整えながら、周りに居ないかを確認する。
居ないのが分かると胸をなでおろす。
路地裏は汚くて誰もいなくて、気味が悪い……早くここから移動したい。
もうちょっと休んでから移動しよう。

