「ゴホゴホゴ…ひっ……。」
「大丈夫、すぐ先生来るからね。ゆっくり息しよ……吸って、吐いて。」
ゆっくり息しようとしても発作が邪魔してできないし、吸入器も吸えない。
「瑠華!状態は?」
大和先生が来て、私にいろいろ処置が施されて発作も治まってきた。
「そうそう、もう大丈夫だからな。」
「ふぅ……はぁ……。」
久しぶりに長い時間発作が起きて体力が奪われて、意識が朦朧としてきた。
そんな時いきなり吐き気が襲ってきた。
「せんせ、はく。」
先生は素早く看護師さんからビニールの入った器をもらい、私の口元に持ってきた。
それをもらった瞬間、私は吐いてしまった。