「ここだな。」 「うん。」 ゴクリと溜まった唾を飲み、扉が閉まっていたので一応ノックして見る。 何も返ってこないから、入ってもいいよね。 「入るぞ。」 拓海くんがドアを開けて、ゆっくりと私の車椅子を押す。 「……大志。」 大志の姿に私と拓海くんは言葉を失った。 傷だらけの顔に包帯グルグルの足と手。 そして真っ黒な髪の毛。 「……なんで髪の毛黒いの。」