「大ちゃん、おはよ。」
校門の前で待ち合わせするのは私たちの日課になった。
「はよっ。つーかその呼び方やめろ。」
あの時話しかけといて本当よかったと思う。
今日も君の隣にいれるんだから。
「やーだね。大ちゃん。」
私はそう言って大志から逃げるために走る。
岩田大志《いわた たいし》私の初めての彼氏。
私は大場瑠華《おおば るか》
「おい、瑠華!走んなって。」
あたしが走っても後ろから追いかけてきた大志に手を掴まれてすぐ捕まってしまう。
「また喘息でたらどおすんだよ。」
「大丈夫だって、心配しすぎ。」
私がそう言うと大志は掴んでた私の手を引いてキスをした。

