「耳は聞こえてるみたいなの。沢山話しかけてあげてね。」
と言われても何を話しかければいいのかわからない。
「陸くん、まだ約束果たしてないじゃん。野球、教えてくれるって言ってたのに。好きにさせてくれるって言ったのにさ。」
陸くんの手は暖かくて、思い出がいっぱい蘇ってきて泣きそうになった。
でもここで泣いちゃいけない気がした。
「私ね、陸くんがいてくれたからここにいられるんだよ。ありがとう。」
大志の穴を埋めてくれたのは君だった。
「大好き、ありがとう。」
私は陸くんの手をぎゅっと握りしめた。
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