「んっ……。」
あれ、私の部屋だ。
昨日大志の単車で帰ってて、私寝ちゃったんだ。
「あ、瑠華おはよ。」
「おはよ、お姉ちゃん。」
お父さんとお母さんは世界を飛び回る音楽家で私はお姉ちゃんと2人暮らし。
お姉ちゃんは介護士。一応私もお姉ちゃんもピアノなら弾けるよ。
「やっぱり大志くんっていい子だね。うん、見た目は怖いけど。昨日ね、あんた発作出て疲れてるだろうからって起こさずに運んできてくれたんだよ?あーいいね、青春って感じだねえ。」
お姉ちゃん彼氏と別れて青春求めてるから、ほっとこ。
大志が運んでくれたんだ。
……一応お礼言わなきゃね。

