「……なんでいるの。」
小児病棟、円の真ん中で本を読んでるのは私の知ってる人だった。
「……瑠華ちゃん?」
私が壁の裏に隠れてると看護師さんに会った。
「なんで、いるんですか?」
「あ、大志くん?なんかもうすぐ退院でそれまで英語の本をみんなに読みたいって言うから。」
そう、円の真ん中にいたのは大志だった。
「私、今日は戻ります。」
「そう。また来てあげてね」
看護師さんにペコッと頭を下げ、仕方ないから部屋に戻ることにした。
みんな、私の事話してないかな。
この病院にいて、私達が1度も出会ってないのは奇跡かもしれない。
寝たきりでもないし。

