特ダネには真実を

「そーなんですか…?私、てっきり。」



そーだったんだ。



なんて、呑気に頷きながら納得している。



あからさまに嫌な雰囲気を醸し出していた秀滝と囃噺。


それを好き同士だと勘違いする潮には、洞察力と時に推理力が必要な事件記者には、やはり向いていないようだ。



「まっ、どっちにしても先輩に迷惑をかける様なことはしませんから安心してください。」



「迷惑って……」



今でも好きだと言うのに、何故か潮の中では自分の気持ち抜きで既に自己完結しているらしい。



「南能、この際だからもうはっきり言う。」


「はい?」



「俺も南能が好きだ。」



「…………………は、い?」



潮の思考と動きが、ピタリと一瞬だけ止まる。


そして、辿り着いた直感的な答えを潮は口にするが、きっと頭は回っていない。



「えっと…先輩、気を使ってくれるのは嬉しいんですけど嘘付いてまでは…」


「……嘘じゃないから…お前、どれだけ疑り深いんだよ。碣屠實墜玄のことは、あれだけ信じてたのに……。」



「べ、別に先輩を疑ってるとか信じてないとかじゃなくて……えと、あの、だから、その」