特ダネには真実を

「先輩、囃噺さんのこと好きですよね?同期でお互いのこと良く分かってるし、良く話してるし。」


「………………。」



秀滝は頭が痛くなった。


なんでよりにもよって、勘違い先が囃噺なのか。



お互いが分かっているのは、新人の頃良くコンビを組まされたからで。


良く話しているのは……、話しているのではなくてただ単に言い合ってるだけで。

それも、皮肉や嫌味といった悪い意味合いがほとんど。



それが、何故そういう解釈になるのか。



「……お前、事件記者に向いてないな。地域担当で当たりだ。」


「どういう意味ですか?!」



突然の向いてない発言に潮はムッとするが、秀滝は聞き流して小さく溜め息をつく。



「的外れ過ぎる勘違いはやめてくれ。俺は囃噺なんか全く好きじゃない。むしろ嫌いな方だ。」


「………へ?」



あんな奴、誰が好きになるか。頼まれたってごめんだ。



と、心底嫌そうに話す秀滝。



しかし、潮はそんな秀滝の感情に全く気付いていなかったので、目をぱちくりさせ間抜けな声を出した。