特ダネには真実を

じゃ、戻りますね。



と、何故か過去形の告白して、しかも何事も無かったように去ろうとする潮を引き止める。



「ちょ、ちょっと待て。全く意味が分からない。とりあえず整理させてくれ。」


「はあ、良いですけど…」



混乱している秀滝をよそに、潮はそんな変なことは言っていないはずなんだけどな、と思った。



「まず、第一になんで好きでした、って過去形なんだ?もう、お前の中じゃ俺のことは終わったこと…なのか?」


「そんなことはないですよ。今も先輩が好きなのは、変わりありませんから。」



「じゃあ、なんで過去形なんだ……」



今でも好きだ、というわりにはさっきの語尾は過去形だった。



「だって先輩、私が付き合うのなんだのって言ったら困るでしょ。私はそこまで高望みはしてませんし、過去形じゃなかったら囃噺さんに悪いじゃないですか。」


「………はぁ?なんで、ここで囃噺が出てくるんだ?」



好きだ、付き合うだ、などといった恋愛の話をしているはず。


なのに、何故か全く関係がない囃噺の名前が出てきて、ますます秀滝は混乱する。